一宮市教育委員会と中日新聞

  一宮市教育委員会が市内の中学校長に対し、学校内で校長がホームページに掲載 した日本の建国や「民のかまど」などを「断定的」と批判した上でブログを削除させた。 事の発端は、建国記念の日(紀元節)2月11日を前にした2月9日の朝礼にて生徒達を前に日本の建国した事や一環した日本の伝統文化を説明した事による。
それを学校のホームページに載せた。
 一宮市教育委員会は、「偏向教育」との一通の手紙による批判に対し、中学校長に、「個人的な考えを押し付けたと誤解されかねないということで注意し、ブログを削除させた。」とした。
これは、2月18日付け中日新聞朝刊に「天皇に関する記述 市教委「断定的」
一宮・校長のブログ注意と掲載。
更にご丁寧にも「市教委も18日、教育長宛ての抗議文を提出する予定」と締め括っている。
 中日新聞は、公立中学校校長による天皇賛美は怪しからんと言いたげな記事である事は明白である。
以下、 削除された一宮市立奧中学校 岩原豊起校長のブログを転載する。

二月十一日は建国記念日です。そこで、今日は日本のルーツ、日本の起源について、お話をしたいと思います。日本の建国は、今から2675年前の紀元前660年2月11日、初代、神武天皇が即位 した日が始まりです。  世界一広いお墓、大仙古墳で有名な、16代仁徳天皇が、ある日高台に登って遠 くをご覧になられました。
すると人々の家からは、食事の準備のために煮炊きす る煙が少しも上がっていないことに気付いたのです。

 仁徳天皇は「民のかまどより煙がたちのぼらないのは、貧しくて炊くものがない のではないか。都がこうだから、地方はなおひどいことであろう」と仰せられ、 三年間、税を免除されました。
税を免除したために朝廷の収入はなくなり、宮殿は大いに荒れました。天皇は衣 を新調されず、茅(かや)葦(ぶき)屋根が破れ、雨漏りがして、星の光が屋根の隙 間から見えるという有様でした。

三年がたって、仁徳天皇が同じ高台に出られて、遠くをご覧になると今度は、 人々の家々から煮炊きする煙が盛んに立つのをご覧になり、その時、仁徳天皇が このように言われたということです。

「高き屋に のぼりて見れば煙立つ 民のかまどは賑わいにけり」
そして、一緒におられた皇后に「私は豊かになった。喜ばしいことだ」とおっし ゃったということです。
 皇后はそれを聞いて「陛下は変なことをおっしゃいますね。衣服には穴があき、 屋根が破れているのに、どうして豊かになったといえるのですか」
すると「国とは民が根本である。その民が豊かでいるのだから、私も豊かという ことだ」と言われ、天皇は引き続き、さらに三年間、税をとることをお許しにな らず、六年が経過して、やっと税を課して、宮殿の修理をお許しになりました。
すると人々は命令もされていないのに、進んで宮殿の修理をはじめ、またたくま に立派な宮殿ができあがったといいます。

この話は神話であり、作り話であるという説もあります。
しかし、こうした神 話こそが、その国の国柄を示しているとも言えるのです。
こうした天皇と国民の関係性は、何も仁徳天皇に限ったことではありません。
敗戦直後の1945年9月27日、124代昭和天皇はマッカーサーと会見をしました。
そして、その会見で昭和天皇はこのようにマッカーサーに話したのです。

「今回の戦争の責任はすべて自分にあるのであるから、東郷や重光らを罰せず、 私を罰してほしい。

ただし、このままでは罪のない国民に多数の餓死者が出る恐 れがあるから、是非食糧援助をお願いしたい。
ここに皇室財産の有価証券類をま とめて持参したので、その費用の一部に充ててほしい」と述べたのでした。
それまで、天皇陛下が、多くの国王のように、命乞いに来たのだろうと考えて いたマッカーサー元帥は、この言葉を聞いて、やおら立ち上がり、陛下の前に進 み、抱きつかんばかりにして陛下の手を握り、『私は初めて神のごとき帝王を見 た』と述べて、陛下のお帰りの際は、マッカーサー自らが出口まで見送りの礼を 取ったのです。
 このように、初代、神武天皇以来2675年に渡り、我が国は日本型の民主主義が 穏やかに定着した世界で類を見ない国家です。
日本は先の太平洋戦争で、建国以来初めて負けました。
しかし、だからといって アメリカから初めて民主主義を与えられたわけではありません。
また、革命で日 本人同士が殺しあって民主主義をつくったわけでもありません。
古代の昔から、日本という国は、天皇陛下と民が心を一つにして暮らしてきた穏 やかな民主主義精神に富んだ国家であったのです。
   私たちは日本や日本人のことを決して卑下する必要はありません。
皆さんは、 世界一長い歴史とすばらしい伝統を持つこの国に誇りを持ち、世界や世界の人々 に貢献できるよう、一生懸命勉強に励んで欲しいと思います。

【校長室から】 2015-02-09 14:36 up!

太平洋戦争の記述以外、至極真っ当な事をこの校長は、言っているではないか。
 ここのどこが、一宮市教育委員会が言う「個人的な考え」なのか、理解に苦しむ。
中日新聞も一宮市教育委員会を無批判で記事にしているが意図的悪意を感じる。
これこそ、日本社会の不条理でなくして何であろうか。
日本の祝日の制定には、意味や意義があるのは明白で、しかも日本の独立記念日ではない、建国の意味をこの校長は伝統文化を忠実に講話したに過ぎず、何の批判も受ける筋合いなどない。
これを批判する勢力こそ問題ではないか。
 祝日をただの休日にされている日本社会こそ問題であり糺していかなければならない。
同時に、朝日新聞と同様、戦後体制の固まりである中日新聞も糾弾して行かざるを得ないのではないか。

 

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