焼肉や店主の主張 其の二十四

日本版コロナ対策が、欧州で再評価されていて、世界最高のPCR検査体制を誇るドイツでも、実施件数や検査対象の拡大は、行われていない事からも日本もブレない対策が求められています。
欧州連合(EU)の新型コロナ対策会議の議長のドロステン氏は、8月6日独ZEIT紙で、PCR検査の精度には、限界があり、タイムラグなどにより、PCR検査で見つかる感染者の大多数は、陽性が確認できた時点で、おおむね感染力を失っている事からも、無闇にPCR検査を拡大せず、クラスターの連鎖を断ち切る為に効率よく用いるべきと述べています。
ネット上では、「日本の対策を勘違いして絶賛」などと批難していますが、PCR検査で感染者を何人見つけても、密を避けマスクを着用するなど感染予防策は同じで、コロナであってもなくても受け治療は、重症度の応じて同じです。
PCR検査の一義的(一番重要ある事)な目的は、流行状況を把握して、医療崩壊を防ぐ事です。
憲法の前文の「国民は、恒久の平和を念願し、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」と、日本国の安全保障を諸外国に委ねる通称名「平和憲法」の美名に胸酔して、米国の強力な軍事力、経済力の基、戦後七十五年間災害や禍はありましたが、戦禍は免れて、今年も靖国神社に眠る英霊に感謝の真を捧げる事が出来ました。
平和国際貢献を続けて来た日本政府に、国民の一人として誇りに思います。
現在、日本政府を取り巻く環境が激変して、今、そこに在る危機から、皆さんは、目を背けていませんか。
ロシアは、北方四島の占領を恒久化する為の法律を施行させたり、韓国による竹島不法占拠に、エセ徴用工賠償請求、又、北朝鮮による核ミサイル問題、更には、中国による尖閣侵略工作が、着実に進んでいます。
トランプ米政権は、2018年に米中貿易摩擦を仕掛けて以来、中国にハイテクと並んでドルを渡さない決意を固めている様です。
1997年7月にアヘン戦争の結果、南京条約で、中国から英国に割譲された香港の租借期間が切れた事から、一国二制度を堅持する事を前提に中国に返還された香港を中国は、外交、防衛を除く分野で、高度の自治を五十年間維持する事を国際公約していましたが、返還から二十三年が経ち、中国は、香港版の憲法に当たる香港基本法解釈、改正権の他、政府高官の任命権を握っていて、香港を間接的にコントロールする仕組みを担保している事から、5月28日の中国全人代で、反体制運動を禁止する「香港国家安全維持法」を採択し、2020年6月30日に施行して、香港の「一国二制度」を「一国一制度」に変えてしまいました。
一国二制度が定められた背景には、香港住民と国際社会が、人権を抑圧する中国型の統治制度が、香港に持ち込まれると危惧された事から、香港返還共同声明にも、中国が、香港に言論、出版、集会、結社などの権利と自由を保障すると明記されていて、一国二制度は、「高度な自治権」を持つ特別行政区とする「香港基本法」を制定し、「従来の資本主義制度及び国際社会に約束したにもかかわらず、意図も簡単に反故にしてしまい、ウイグルやチベットの様な弾圧される時代の足音が、聞こえる様です。
香港の国安法のニュースは、偏向報道が指摘される沖縄メディアは、7月6日の沖縄タイムスの記事で、香港に在住する沖縄出身の女性が「香港の民主主義が死んだ」「意思表示できる自由がある事を当然だと思わないで、デモ出来る沖縄がうらやましい」との声を記事は、伝えていて、政治や選挙に目を向ける事の大切さを訴えていたのですが、後半の記事には、中国による香港弾圧が、米軍基地撤退運動に一石を投じる内容ではなく、煽りに利用するという巧妙なすり替え報道が、行われていて、香港の民主運動家と連帯して、立ち向かうべき敵が、中国共産党ではなく、安倍内閣になっていました。
香港民主主義が、崩壊してしまった今、その矛先は、台湾そして、沖縄に向かう可能性が高まる事は、間違いないのに日本国内の人権団体と呼ばれる組織が、中国や北朝鮮に対する批判や抗議運動を目にする事がないのは、なぜでしょうか。
日本には、反差別国際運動という団体が中心となって、80を超える人種差別撤廃NGOネットワークという団体が設立されているのですが、北朝鮮による日本人拉致犯罪や中国のウイグル、チベット弾圧について、取り上げている団体は、見られません。
取り上げるのは、日本人による在日、部落やアイヌ、琉球などの少数民族差別や性的マイノリティー差別の様に、差別概念に関するものばかりです。
1950年10月に結成された「日中友好協会」の運動は、1951年に締結されたサンフランシスコ講和条約に反対し、1952年に締結された日華平和条約にも反対運動を行っていました。
1960年の日米安保阻止には、成らなかったのですが、1972年、日中共同声明によって、日本に「一つの中国」の原則を尊重させ、日華平和条約を破棄させて、台湾と断交させる事に貢献していました。
中国共産党は、サンフランシスコ講和条約と日米安保条約、日華平和条約は、日本と台湾を利用した米国による封じ込め政策と捉えていて、中国の工作機関は、日本人が好む友好の仮面を破り、日本弱体工作を続けています。
中国の歴史を見ると、漢民族王朝が「夷狄(イテキ)」(野蛮な異民族)との約束を一方的に破棄する事は、お家芸でした。
近代中国も中華民国政府は「革命外交」と称して、欧米列強との不平等条約をことごとく一方的に破棄し、奇襲的な武力行動に訴えています。
これは明治以降、日本政府が列強との不平等条約を認識しながらも、基本的には、忍従して国際協調を遵守した上で、改正の労を重ねてきた事と対照的です。

戦後も中国のスタンスは変わらず、1972年に日中共同声明で和解したにも拘らず、事ある度に歴史認識問題を蒸し返し「軍国主義」と言う言霊で反論を封じ込めて、政治的、経済的、文化的要求を繰り返し、中国の歴史観を強要してきました。
中国政府の手口は、歴史的事実の評価だけでなく、日本人の人生観や国家観に対する歴然たる干渉です。
尖閣海域への度重なる侵犯や「北海道一千万人計画」など、政治、経済、軍事に渡る侵犯工作は、依然進行中です。
中国の支配領域は、全て中国文化に同化されるべきだとする思想「大一統」が、古代の経典「春秋公羊伝」で示されています。
習さんの唱える「中国夢」は、この思想が反映されていて、覇権主義に繋がります。
この事からも、今回の香港に対する国安法制定もある意味当然で、重要なのは、歴史的、思想的に本質が異なる大国中国に対して、日本はどう対峙するのか明確な国家意思を同盟国、自由主義陣営に示す事です。
日本国は、戦後七十五年間も左翼思想に毒されて、虚偽、虚構の戦争史を植え付けられてきました。
戦後の真の歴史を知る事は、教科書が教えない歴史報道機関が、意図的に伝えられない歴史を知る事です。
歴史認識は、国が進むべき未来を示す羅針盤なのです。
今現在、アジア情勢は、急速に発達した巨大積乱雲に覆い被せられそうになっている事からも、皆さんに知って貰いたい歴史の一コマを御紹介します。
1951年5月に、米上院軍事外交合同委員会の聴聞会で、連合国軍最高司令官として、日本を統治した元陸軍元帥ダグラス・マッカーサー氏は、次の様に証言しています。
「日本は、4つの小さい島々に8千万人近い人口を抱かえていた事を理解しなければならない。
日本の労働力は、潜在的に量と質の両面で最良だ。
彼らは、工場を建設し、労動力を得たが、原料を持っていなかった。
石油がない、スズがない、他にも無いものばかりだった。
その全てが、アジアの海峡に存在していた。
もし原料供給を断ち切られたら、1000万人~1200万人の失業者が日本で発生するだろう。
それを彼らは、恐れた。
従って、日本を戦争に駆り立てた動機は、大部分が安全保障上の必要に迫られての事だった。」と当時の日本国の状態を正確に把握していたマッカーサー氏の証言通りならば、日本は、侵略ではなく、自衛の為に戦争をした事になります。
これは、「侵略国家、日本を打ち負かした正義の戦争」という先の大戦の前提を根底から覆す処か、東京裁判まで正当性を失ってしまい、日本の占領統治成功のマッカーサー氏の業績まで否定しかねない証言でした。
又、原爆投下を「虐殺」とも表現しています。
マッカーサー氏の核心的証言と回顧録では、「共産主義の脅威は、地球規模のものです。
共産主義が、一つの地域で進出に成功すれば、他の全ての地域が破壊される恐れがあります。
アジアで共産主義に譲歩、或は降伏する事は、同時に欧州においてその進出を阻む我々の努力を無駄にする事になります。」
「過去五十年間に中国人は、軍国主義的な概念と理想を持つようになりました。
彼らは、現在有能な参謀と指揮官を持つ優秀な兵士になっています。
これによって、アジアに強大な勢力が生み出されました。
この勢力は、独自の目的の為にソ連と同盟を結んでいますが、思想と手段の面では、帝国主義的な好戦性を高めており、この種の帝国主義に付き物の領土拡張と力の増大を渇望しています。
私は、最初から朝鮮半島だけではなく、インドシナやチベットでも近年示され、今や南に向けられている攻撃性は、太古の昔から、征服者たらんとする者を駆り立ててきた力の拡大への欲望の表れに他ならないと私は、思います。」
マッカーサー氏の主張は、その後の歴史を辿っても説得力があります。
日本は、朝鮮半島を死守しつつ共産党主義国の中、ソと対峙する戦略を日清戦争以降、独立を守る為に取っていました。
マッカーサー氏は、占領統治と朝鮮戦争を通じて、日本の地政学的な重要性に気付いて、共産主義国の脅威に真の敵は、中国、ソ連である事を認識していた事から「中国を海と空で封じ込め、毛沢東率いる共産党政権を倒さねば将来の米国の安全を脅かす」と主張して、中、ソと徹底的な対立を避けたい第三十三代米国大統領トルーマンと対立し、解任されてしまいます。
マッカーサー氏の証言の中に、十二歳の件があるので触れてみます。
それは、「科学、芸術、神学、文化において、アングロサクソンが四十五歳だとすれば、ドイツ人も同程度に成熟していた。
日本人は、我々の四十五歳に対して十二歳の少年の様である。」
この発言の前後で、「学び段階に新しい思考様式を取り入れるのも柔軟だ。
日本人は、新しい思考に対して、非常に弾力性に富み、受容力がある。」とも述べています。
日本人は、大戦で勇猛に戦い、米軍を震撼させながら、敗戦後は、驚く程従順で、マッカーサー氏の治世を称賛しました。
最後に証言の核心部は、「私は、日本を誤解していました。
日本の戦争目的は、侵略ではなく自衛の為だったのです。」
「過去100年に米国が、太平洋地域で犯した最大の政治的過ちは、共産勢力を中国で増大させた事だ。
次の100年で代償を払わなければならないだろう。」と予言していました。
「世界は、何度も向きを変え、希望や夢は、ずっと前に消え失せてしまいました。
老兵は、死なず、只、消え去るのみ、神が示す処に従い自己の任務を果たさんと試みた一人の老兵として、さようなら。」とバラードの一説を引用して退任演説を締めくくる歴史の一コマでした。
今、米国から日本の命運を左右する重大情報や要求が、矢継ぎ早にもたらせられていて、難しい舵取りに疲労困憊している安倍さんの体調不良が懸念されます。
ご自愛くださる事をお願いしています。
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