推奨図書 1

拉致家族「金正日との戦い」全軌跡 佐藤勝巳〔著〕

筆者は「北朝鮮に拉致された日本人を救出する全国協議会」会長。拉致発生から今日までの、被害者家族と救う会の活動を詳細に記録。涙と怒りなしでは読めない書籍だ。
拉致された証拠もない、されていたとしても生存の可能性も分からない。様々な誹謗中傷や妨害作、そして、国民の生命や財産を守るべき存在であるはずの日本政府すらも非協力的。ただ、家族を拉致された人達の苦しむ顔だけが現実。そんな中で、己の役目と正義を信じ、北鮮という巨大な相手を敵に回し、その全てを拉致被害者の救出に賭けることができる人間がどのくらいいるだろうか。
本書は拉致被害家族と共に「日本人によるデッチあげ」だと非難されながらも、被害者の生存を信じ、真実を追究し続けて来た人々の二十余年に渡る活動の記録であると同時に、いかに日本という国家が外敵に弱く、北鮮による「拉致問題」に対応できず、弱者である被害者とその家族をなおざりにしてきたかの恥の記録であり、そして、国賊とも言える学者、評論家、政治家、官僚、マスメディア等との闘いの記録でもある。
中でも有本恵子さんのご両親の手記といえる拉致被害者の家族の闘い、外務省・政府・与野党の呆れた対応、北鮮擁護の発言録などが記録されているくだりは、怒りなくしては読めないであろう。

発行:小学館文庫

 

病むアメリカ、滅びゆく西洋 P・J・ブキャナン〔著〕/宮崎哲弥〔監訳〕

世界に激変をもたらす破局的少子化、アジア・アフリカの人口爆発、移民流入による欧米社会の分極化など。現在進行中の未曾有の社会変貌を、大胆かつ緻密に考察。著者は二〇五〇年には、イスラム勢力に欧州は乗っ取られるだろうと予言している。
著者は米国根本保守派の論客ブキャナン氏。アメリカ国内の秩序が戦後いかに乱れたかを鋭く分析、批判している。 米国の根幹を成しているものはキリスト教であり、西洋文明に他ならないが、米国白人の少子化や、ヒスパニック系移民の人口爆発などにより国としての自我は崩壊寸前。その病巣は根深く、欧州、米国における西洋の文化、宗教、歴史は崩壊しつつある。 氏は「かつてローマ帝国は、『外からの異邦人ではなく、国内の異邦人増殖によって征服された』ではないか」と警鐘を鳴らす 一方で「新保守派」(ネオコン)と呼ばれ「米国一強主義(グローバリズム)」を唱え、イラク攻撃などにより国益を得ようと目論む米国保守派は、国内問題はおろそかにし、他国を支配する事で自国の利益を得ようとしている。これに対し「国内優先主義」のブキャナン氏は「他の国に軍隊を送って空爆するよりも、自分の国を心配せよ」と唱え、真っ向から対立。ブッシュ政権のイラク攻撃にも強く反対している。 若くエネルギッシュである事を常にアピールし、世界のリーダーたらんとしている米国であるが、真実の姿は年老いてあがき苦しむ瀕死の巨象であった。病理に苦しむ米国の真の姿に迫る一冊。 読み終えてみると、文化、宗教、歴史の崩壊により、国としての自我をなくし、危機に瀕してているのは、我等が祖国日本も同様である事に気付かされる。

発行:成甲書房

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