焼肉や店主の主張 其の二十六

新コロ禍で、仕事にダメージを負った夫婦も多く、外出自粛や「3密」を避け感染者を増やさない目的で、在宅勤務やテレワークが推奨されるようになりましたが、日本の住宅時事情は、脆弱でテレワークには、家族を持つ人達には適していない家庭環境にあると思います。
川柳ではありませんが、「亭主元気で、留守がいい」のが、日本の一般家庭の文化で、安定が保たれていました。
テレワークの普及で、夫婦が家にいる時間が長くなる事で、「家庭の密」が「家庭の溝」に変わり、元々感じていた性格や価値観の不一致が表面化して、コロナ離婚危機に陥るケースが出始めています。
新コロナウイルスは、目には見えず現状ワクチンも出来ていない為、有効な対策が在るのか無いのか、死者、重傷者が、極端に少ないのにもかかわらず、メディアのPCR検査結果の陽性者の過多に陽性者が、さもこれから重症になる様な不安を煽る報道から恐怖感が募り、ストレスは、非常に大きく、自分は、外出も控え、買いだめもせず、手洗い、マスク着用など細心の注意をしているのにどうしてあの人はいいと、相手や周りの事が気になり出して、冷静な判断が出来なくなっています。
どんどん深みに嵌まり、悪い事ばかり思い浮かんで、どうすれば良いのか分からず、負のスパイラルに陥っている人は、その時どうすればいいのでしょうか。
相手に分かって貰う為の努力すると言う答えは、残念ながら他人を変える事は、出来ない事から、自分の考え方を変えることに辿り着きます。
ストレスになる状況を作り出す否定的な考え方や、モノの見方に自ら気付き、それを修正し、バランスの良い考え方を見に付けて行く認知療法があり、厚生省でも効果的であると認められていて、うつ病、パニック障害、薬物、アルコール依存症、摂食障害、PTSD(心的外傷後ストレス障害)をはじめとする心の病気にも有効とされています。
そもそも、悩みやストレスの基になっているのは、自分の考え方で、その考え方の傾向(思考タイプ)は、大きく分けて3つあり、「自分否定」「他人否定」「世の中否定」で、考え方の癖とも言い換えられます。
例えば、次の様な人を見かけた時にどう感じるのでしょうか。
① 不要不急の外出は、控える様に言われているのに外出すると公言している人
② 電車の中でマスクもしないで大声で話をし、咳をする人
③ 家族以外との摂食は、極力減らしているのに、子供を家に上げて遊ばせるママ友
この様な言動を取る人が、周りにいる視界に入る事で、自身がどう思うかで、タイプが分かります。
(①-1)「自分は、運が悪い」と思う(自分否定タイプ)
(②-2)どうして危機感を持って行動できないのかイライラする(他人否定タイプ)
(③-3)こうなったのは、政府が中途半端な政策をしているせいだと政府や社会に対して、憤りを感じる(世の中否定タイプ)
リスク管理の観点からは、ネガティブな事を考える事も重要ですが、何かストレスになる状況が起きた時、それを「他人(相手)のせいだ」と考える「他人否定タイプ」は、この新コロ感染拡大を受けて、日々憤りを感じイライラする毎日だと思います。
また、危機意識の違いから来る相手の言動に日々イライラしていると、ストレスが溜まる一方です。
このタイプの人は、何か想定外のことが起きた時、自分以外の「他人」に原因があると考えます。
心の底では、「人は、自分の事しか考えていない。他人は、自分勝手で、自分の事を利用しようとする」と心に鎧をまとっています。
得意な感情は、怒り、イライラ、腹立つなどで、よく口にする言葉は、「まったく・・・・」「なっていない」「しっかりしろ」など怒りの言葉や、相手を攻める言葉です。
SNSで炎上を起こしやすい人に、このタイプの人が多いのも事実です。
他人否定タイプの人は、他人を受け入れる事が大切です。
何故ならば、残念ですが他人は、変える事が出来ないからで、出来れば自分の考え方を変えてストレスを軽減してください。
私達は、よく他人を評して「あの人は、怒りっぽい」「あの子は、何時も笑っている」などと言い方をしますが、心理学では、人間には、2185種類もの感情が、あるとされているそうです。
では、私達は、その感情の全てを表してきたのか振り返って考えてみても、そこまで喜怒哀楽を意識的に使い分けている人は、皆無で、皆その中から自分の得意な感情をいくつか選び取って表現していて、怒りっぽい人は、2185種類ある感情の中から怒りをチョイスしています。
人が多くの感情から特定の物を選ぶ事について、もう一つの要因は、人の「記憶」に関係しています。
人は、見たり聞いたりした新しい記憶は、古い記憶に覆いかぶせていき、古い記憶は、活用しないと忘却曲線に乗って、忘れて中々思い出せません。
脳には、記憶を消していくメカニズムも盛り込まれていて、残して置きたい記憶は、復習を行い思い返す事で、その内容を新しい情報として、脳内に留めて置く事が必要なそうで、これを繰り返す内に頭の中に定着していく事から、感情の定着にもこれと同じ事が言えるそうです。
例えば、「どうしてあの人は、マスクをしないで出掛けるのだろう。」「喫煙がリスクだと言うのに、まだタバコを吸っている人がいる」と言う様な事を繰り返し、「怒り」「イライラ」という感情を湧き上がらせている内に記憶として、頭の中に定着して事ある事に浮かび上がり「怒り」「イライラ」の感情が「得意な感情」になっていきます。
「幸せ」や「喜び」と言うポジティブな感情は、忘却曲線に乗って忘れ去っている一方で、ネガティブな感情は、何度も繰り返し思い出す事により、ネガティブな感情が得意なものとして、頭の中に浮かび易くなっています。
脳の動きを見ると、まず「考え」が、脳内に出来上がり、その後、「感情」が生まれる事から、感情を変える為には、「考え方」を変えないといけません。
つまり、感情そのものを変える事は、出来ませんが、考えを変える事で、感情を変える事が出来ると言う事です。
他人否定タイプの人は、新コロ感染者の情報を聞いた時に「うつされるかもしれない、迷惑なんだ」「自己管理ができていない、だらしがない人だ」と考えて、「怒り」「イライラ」の感情が、湧き起きています。
このネガティブな感情を解消するには、自分は、他人を否定的に捉える傾向がある事を認識して、「新コロウイルスは、人にうつる感染症で誰にでも感染するウイルスだから。更に、感染対策に意識を向ける様にしよう。」とバランスの言い考えが大切で、「冷静」「平常」といった感情を持てる様にして下さい。
自分の考えは、自分で変えられます。
しかし、他人の考えや行動は、変えられません。
自分と違う他人の考えや行動は、違いがあるからこそ気になるので、「自分が気付かなかった事を気付かせてくれた」事への感謝の気持ちを持って下さい。
他人にイラ付いているのに、その相手に感謝の気持ちを持てと簡単に言われても、難しい事と思われるかもしれませんが、今日の様に社会活動が制限されて、思うようにならない中では、視野が狭くなっているものです。
「人の振り見て我が振り直せ」「人こそ人の鏡」と言う諺があって、他人を見て、自分を変えようとする考えですが、そもそも「人は違って当たり前」なのです。
感謝の感情は、オキシトシン(愛情ホルモン)という脳内ホルモンの分泌を促す事が分かっています。
オキシトシンは、不安定な恐怖の感情を低減させ、免疫力を高める機能があるので、新コロ感染症対策としても大いに役立ちます。
皆さんも感謝の気持ちを是非実践してみてください。
コロナ離婚を防ぐ為に出来る事を夫婦で協力して、この苦しい時期を乗り切って行きたいものです。
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