国歌「君が代」の正統な意味

 君が代は、もともと古今和歌集の巻七賀歌巻頭歌、題しらず、読人しらずの歌が基とされ、「古今和歌集」は、醍醐天皇の勅命によって編纂された勅撰和歌集である。
その古今和歌集の中の賀歌(祝いの歌)として、千年もの間歌われきたのが、君が代の始まりだといわれています。

 また、君が代を作るきっかけになったのは、明治二年に設立された薩摩バンド(薩摩藩軍楽隊)の隊員に対し、イギリス公使館護衛隊歩兵大隊の軍楽隊長ジョン・ウィリアム・フェントンが国歌あるいは儀礼音楽を設けるべきと提案し、それを受けた薩摩藩軍楽隊隊員の依頼を、当時の薩摩藩歩兵隊長であった大山弥助(後の大山巌、日本陸軍元帥)が受け、大山の愛唱歌である薩摩琵琶の「蓬莱山」より歌詞が採用されたとされている。
 その後、その歌詞にフェトンが曲をつけたのが、歌詞に合わないということで、明治九(1876)年に、海軍楽長であった、フェトンの弟子である中村裕庸が「君が代」楽譜を改訂したいという上申書を海軍軍務局長宛に提出し、明治十三年に宮内省の楽長をしていた林広守に依頼して日本に古来からある雅楽の音階による「君が代」が作曲されました。
 また、林広守の作曲したものに、海軍省の軍楽教師ドイツ人のフランツ・エッケルトによって和声がつけられ、完成したのです。
そして、初めて披露されたのが、明治十年十一月三日の天長節(現・建国記念日)宴会で初めて演奏されたのです。
このような経緯を経て作られた「君が代」ですが、今から千年も前から長い間、多くの人に愛され続け歌い続けられたのかは、この歌の歌詞にこめられた深い意味にあると思うのです。
 君が代の歌詞「君」というのは、【口】編に【尹】と書くのだが、【尹】は、手に杖を持っている状態のことを【尹】=聖職者 をさし、聖職者が【口】で何かを説くことから【君】という文字は、高貴な人のことをいうのです。
さらに【きみ】とは、古事記に登場する神様 男神イザナノミコト 女神イザナノミコトの事であり、【き】=男であり、【み】=女をさすのです。Izanami.izanagi イザナキ、イザナミ以前の神々は性別がなく、日本の神々で最初に性別を持った神が、イザナキ、イザナミです。【き】とは男、【み】とは女をさし、いざなう男、いざなう女であり、【いざなう】を漢字で書くと誘うという字を書きます。このことから、イザナギとイザナミの話は、誘い合う男女の物語であるのです。二人は重なり子を授かることで完全になる。その【子】こそが、私たち日本人なのです。【千代に八千代に】 神々は、完全に成長した二人を敬い喜んだ。

人は、生まれ変わり何度でも繋がりを持って結ばれる。

そして、愛し尊敬し合う代が千年、万年続くようにと

【さざれ石の巌となりて】 小さな石が結束して、一つになり巌となる。

【きみ=男女】の結束生まれてくる子供たち、真意となるもの達

固く固く団結しあい、協力し合うことの象徴である。

【苔のむすまで】 【苔】は濡れたものと、固いものがしっかり結びついたところに生える。

子孫繁栄 男女がひとつになり、一緒に汗を流し涙を流し、互いにしっかり協力し合い長い年月をかけて生育する。

 我が国、国歌「君が代」の文字としての初出は、平安時代初期の延喜五年(905年)です。
この年に編纂された「古今和歌集」の巻7に、「賀歌」の代表作として納められています。
「古今和歌集」は、醍醐天皇の勅命によって編纂された勅撰和歌集です。
いまでいったら日本政府そのものが編纂した公的歌集で、万葉の時代から撰者たちの時代までの百四十年間の代表的作品を集めたものです。 序文はカナで書かれていて、その執筆者は紀貫之(きのつらゆき)です。
その中に「読み人知らず」として掲載されているということは、すでにこの時点で多くの人に愛された歌だったことを示しています。
後年に書かれた「枕草子」によると、平安貴族たちにとって「古今和歌集」の暗唱は、常識だったのだそうで、その「古今和歌集」で、お祝いの歌の代表作として紹介されたのが、「君が代」です。
つまり「君が代」は、貴族たちの慶賀の歌としても、常識歌だったわけです。
それだけではありません。
「君が代」は、その後に編纂された「新撰和歌集」や「和漢朗詠集」にも転載されています。
つまり、そうしなければならないほど、いまから千年もの昔から多くの人々に愛された歌であったということです。
ではなぜ「君が代」は、そんなに素晴らしい歌とされたのでしょうか。
理由のひとつに「君(きみ)」があります。
「君」は君主をあらわすという人がいますが、それは間違いです。
「君」という字は、会意形成文字で、高貴な人をあらわす文字です。 読みは「クン」です。
「君主(クンシュ)」となると「高貴な人=君(きみ)の主人」なので、それだけ偉い人です。
「君子(クンシ)」は、その高貴な人の子と、ちょっと謙遜がはいります。
つまり「君」という字は、高貴な人であり、だからこそ、源氏物語は朝顔の君や、藤袴の君など、美しい女性たちに「君」の尊称をつけています。
「君」が天皇をあらわすというのなら、源氏物語の女性たちは全員、天皇ということになってしまう。
その「君(クン)」という漢字に、古代の日本人は、もとからの日本語にある「きみ」という読みを当てました。
「君が代」の「きみ」です。 その「きみ」とは、どういう意味の言葉なのでしょうか。
実は、古代日本語で「き」は男性、「み」は女性をあらわす言葉なのです。
日本神話に登場する最初の男女神は、イザナ「キ」、イザナ「ミ」であり、「おきな=翁」「おみな=嫗」という言葉もあります。
イザナキ、イザナミ以前の神々は性別がなく、日本の神々で最初に性別を持った神として登場するのが、イザナキ、イザナミです。
その最初の男女神は、イザナキ、つまり「いざなう男」、イザナミ「いざなう女」として登場します。
二人は天つ御柱で出会い、 キ「我、成り成りて、成り余るところあり」 ミ「我、成り成りて、成り足らざるところあり」 と声をかけあい、互いの余っているところと、足りないところを合体させて、子を産みます。
ここで大切なことが、男女が互いに「成り成りて」というところです。
「成り」というのは、完全に、完璧に、という意味です。
その成りが二つ重なっていますから、「成り成りて」は、完全に完璧に成長したことを意味します。 完全です。
何の欠点もなく完璧に、ということです。
知性も肉体も、まさに完璧に成長し、成熟したのです。
ところが、完璧に成長したら、互いに「余っているところ」と「足りないところ」があった。
これは矛盾です。余ったり、足りなかったりするのは、「完全」ではないからです。
完全体になったら、完全でなくなってしまったのです。
そこで二人は互いの余っているところと、足りないところを合体させて、より完璧になろうとしました。
すると「子」が生まれたのです。
このことは、私達にとてもたいせつなことを教えてくれています。
神々でさえ、完全に完璧に成長してから、男女のまぐあいを持ったのです。
ましてや、神々の子孫である我々人間は、男女とも当然に完全に成長してから、交合するものだということを教えているからです。 つまり、親の脛かじりで、まだ勉強中の身上では、男女のまぐあいはするものではない。
もっとしっかり勉強し、体を鍛え、互いに完璧に成長してから、結婚しなさい、というわけです。
つまり「きみ」というのは、男と女、それも「成り成りた男女」をあらわします。
男女が「なりなりた」ことは、本人たちに喜びがあるだけでなく、親や親戚、教師など、周囲の者たちの喜びでもあります。
そしてまた、「完全に完璧な成長」は、尊敬の対象でもあります。
ですから「きみ」は、「完全に成熟し成長した」という、喜びの言葉であり、おめでたい、相手を敬う言葉となったのです。
従って、「きみ」は、「完全に完璧に成長した男女の喜びであり、尊敬し敬愛する人の喜びであり、「きみが代」は、その「愛し尊敬する人の時代」という意味となります。
その「愛し尊敬する人の代」が、「千代に八千代に」さらに「さざれ石の巌となりて」と続きます。
「さざれ石」というのは、正式名称を「礫岩(れきがん)」といいます。
細かな石が長い年月をかけて固まって巌となった岩石です。
そして最後に「君が代」は、「苔のむすまで」と締めています。
苔は、冷えきったり乾燥しているところには生えません。
濡れていて、水はけの良いところに生育します。カビとは違うのです。
つまり、濡れたものと、固いものがしっかりと結びついたところに苔は生えます。
すなわち「苔」は、「きみ=男女」が、互いにしっかりと結びつき、一緒になって汗を流し、涙を流し、互いにしっかりと協力しあい、長い年月をかけて生育する。
それは、男女のいつくしみと協力を意味します。
戦争の象徴だとか、天皇陛下を美化しているものであるとかと色々と言う人達が少なからずいますがそれは全くの無知と言うしかありません。そんな意味ではないのです。

人の愛と繁栄と団結を高らかに謳い上げた、祝いの歌なのです。

そんな歌が、いまから千年以上前に生まれ、たいへんにおめでたい素晴らしい歌として、勅撰和歌集にも繰り返し掲載され、江戸時代には庶民の一般的な祝いの席の謡曲として、広く普及していたのです。
千年の時を越えて、人々に祝歌として歌い継がれる歌を、我が国の国歌としているということ自体、すごいと思うし、さらにもっといえば、「きみ」の持つ深い意味と、その深い意味が千代に八千代に続く、さらに「苔のむすまで」という男女の愛に、とてつもない日本文化の愛の深さと、あたたかみを感じます。

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大山巌は、平素、彼自身が愛唱している「薩摩琵琶歌の蓬莱山」に引用されている「君が代」を歌詞として選び、作曲をフェントンに頼みました。
薩摩琵琶歌「蓬莱山(ほうらいさん)」は、薩摩藩でおめでたい席で歌われた定番曲で、歌詞は次のようになっています。

めでたやな  君が恵みは久方の 光り長閑き春の日に 不老門を立出で 四方の景色を詠むれば 峰の小松に雛鶴棲みて 谷の小川に亀遊ぶ 君が代は千代に八千代に さざれ石の、巌となりて苔のむすまで

まさに「おめでたい」の歌です。
こうして明治政府は、明治十三(1880)年、宮内省雅樂課に、君が代の新たな作曲を命じました。 宮内庁雅楽課の奥好義は、フェントンの作曲した作品にさらに改良を加えていきました。
その旋律を、当時最高の雅楽演奏家とされていた一等伶人の林広守が、さらに荘厳しました。
するとこんどは、音楽教師として日本に滞在していたドイツ人の音楽家フランツ・エッケルトが、「和音をつければ、もっと素晴らしいものになりますよ」と、曲に和音を加えてくれました。
つまり「君が代」の旋律は、日、英、独の、いわば合作によって生まれた旋律なのです。

ドイツの大学の音楽教授たちが、世界の主な国歌について品定めをしました。 結果、第一位に選ばれたのが日本の「君が代」だったのです。

国家として「君が代」の法制化

「君が代」は、平成十一(1999)年に、国歌として法制度化されました。 実は、それまで「君が代」は、明治大正昭和にかけても、国歌とする法はなかったのです。

それでもみんなが「君が代」を国歌と思ってきた。
法なんてなくても、意味を知れば誰しも自然とこの歌が国歌と思う。
それだけのことです。
そして、そういう「自然にみんながそう思う」ということが、世の中においてとっても大切なことなのではないかと思います。
♪ 君が代は   千代に八千代に   さざれ石の   巌(いわお)となりて   苔(こけ)のむすまで

http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-1602.htmlより引用させていただきました。

最後に他国の国歌の一部を紹介する。

※画像は、ウィキペディアより抜粋

―――――世界の国歌――――――――――world-anthem.comより抜粋■オランダ
ウィルヘルム・ヴァン・ナッソウ 我はオランダの由緒正しき血筋 永遠に祖国に忠誠を誓おう オラニエ公 我は何ものにも臆せず自由なり スペイン国王への忠誠を誓う

■アメリカ
おお、見えるだろうか、 夜明けの薄明かりの中 我々は誇り高く声高に叫ぶ 危難の中、城壁の上に 雄々しく翻(ひるがえ)る 太き縞に輝く星々を我々は目にした砲弾が赤く光を放ち宙で炸裂する中 我等の旗は夜通し翻っていた ああ、星条旗はまだたなびいているか? 自由の地 勇者の故郷の上に!

■中国
いざ立ち上がれ 隷属を望まぬ人々よ!我等の血と肉をもって我等の新しき長城を築かん中華民族に迫り来る最大の危機皆で危急の雄叫びをなさん
起て!起て!起て! 万人が心を一つにし 敵の砲火に立ち向かうのだ! 敵の砲火に立ち向かうのだ! 進め!進め!進め!

■ポルトガル
海神(わだつみ)の勇者達 勇敢かつ不滅の国家 今一度立ち上がれ ポルトガルに栄光あれ! 追憶の霧の彼方から おお祖国よ 聞こえるか 我等を勝利に導く先人の声が!
武器を取れ!武器を取れ! 大地に 海原に 武器を取れ!武器を取れ! 祖国のために戦わん 砲撃をかいくぐり 進め!進め!

■フランス
いざ祖国の子らよ! 栄光の日は来たれり 暴君の血染めの旗が翻る 戦場に響き渡る獰猛な兵等の怒号 我等が妻子らの命を奪わんと迫り来たれり
武器を取るのだ、我が市民よ! 隊列を整えよ! 進め!進め! 敵の不浄なる血で耕地を染めあげよ!

■トルコ
恐れるな!深紅の旗は誇り高く 暁にたなびき 決して色褪せない 祖国に燃え立つ最後の火 それは我等が希望の星 永久に輝く それは我等 勇敢な国民のもの

■ルーマニア
目覚めよ ルーマニアの民よ 野蛮な暴君がもたらした深き眠りより 今こそ輝かしき地平を目指し 残酷な敵に思い知らせるのだ

■メキシコ
メキシコ国民よ、聞け 鬨(とき)の声を 剣と馬勒(ばろく)を用意せよ 轟く大砲に 大地の中心も揺さ振られる 轟く大砲に 大地の中心も揺さ振られる おお祖国よ! 神々しい天使長が オリーブの平和の葉で汝を包み込む 神の御手により綴られし汝の永遠なる定め汝の地を踏み汚す異国の敵現われしときは 最愛なる祖国よ、思い起こすのだ 天界は汝の子等すべてを 兵士として授けたことを

■デンマーク
麗しき国がある 磯の香り満つバルト海の岸辺に ブナの木が誇らしげに枝を広げる 丘や谷に風が優しく吹き降りる 古(いにしえ)の人々はデンマークと呼んだ 女神フレイアが住まうところ

■アイルランド
我等は歌う 兵士の歌を 意気揚々と奮い立つ歌声 燃え立つ炎を囲みながら 頭上には満天の星 来るべき戦いを待ちきれず 夜明けの光を待ちながら 夜の静けさの中 我等は歌う 兵士の歌を

■ウクライナ
ウクライナの栄光は滅びず 自由も然り 運命は再び我等に微笑まん 朝日に散る霧の如く 敵は消え失せよう 我等が自由の土地を自らの手で治めるのだ
自由のために身も心も捧げよう 今こそコサック民族の血を示す時ぞ!

■ポーランド
ポーランドは滅びず 我等が生きる限り 外敵の包囲 サーベルにて打ち破らん
進め 進め ドンブロフスキ将軍 イタリアからポーランドへ 汝の指揮の下 国民は団結せり

■ベトナム
ベトナムの戦士たちよ進め 団結し国を守るのだ 長く険しい道のりに響く軍靴の音 勝利の血に赤く染まった旗は 国家の精神を象徴する
進軍歌とともに 遠くで唸る砲火 敵の躯を乗りこえ 我らの輝かしき進路は続く 困難を乗り越え 抵抗の拠点を築こう
人民よ 止むことなく戦え 戦場へ急げ! 進め! みな進め! ベトナムは永遠なり

■ロシア
ロシア 我等が聖なる帝国 ロシア 最愛の祖国 強大な意思の力 偉大なる栄光 常しえに誉れ高くあらん
讃えよ! 我等が自由なる祖国を 長きに渡る同胞の団結 祖先より受け継ぐ民の知恵 祖国よ 永遠なれ!我等が誇り

■ドイツ
祖国ドイツに 統一、正義そして自由を! 友よ、共に進もう! 兄弟のように、心を重ね、手を取り合って 統一、正義そして自由は幸福の証し 幸せの輝きの中 栄えよ、祖国ドイツよ!

■イギリス
神よ我らが慈悲深き 女王陛下を守りたまえ 我等が高貴なる女王陛下の永らえんことを 神よ我らが女王陛下を守りたまえ 勝利・幸福そして栄光を捧げよ 御代の永らえんことを 神よ我らが女王陛下を守りたまえ

 

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