日本の政治家に言論の自由はないのか!

岸田文雄首相は12月26日、杉田水脈総務政務官を交代させる検討に入った。
そして翌27日に杉田氏は辞表を提出、事実上の更迭である。
杉田氏は8月に政務次官に就任したが、それ以前の平成28年に国連女性差別撤廃委員会に出席した際は「チマチョゴリやアイヌの民族衣装のコスプレおばさんまで登場。完全に品格に問題があります」とブログに投稿した。
平成30年には月刊誌への寄稿でLGBTについて「彼ら彼女らは子供を作らない、つまり生産性がない」と記述した。
杉田氏はこれらの発言について、松本剛明総務相の指示を受け、12月2日の参院予算委員会で謝罪、撤回した。
これは杉田氏の本意ではなく、国会審議に迷惑をかけるという止むに止まれぬ行動である。
事実、この後、杉田氏は松本氏から過去のツイートを削除するようにと圧力をかけられていたが拒否している。
岸田総理はこうした杉田氏の過去の発言を撤回させるため敢えて総務政務官という役職を与え、言論を封鎖しようとしたならば、これこそ糾弾されるべき問題ではないか。
そもそも杉田氏の過去の発言は差別発言なのだろうか。
LGBTとはレズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダーの略であり、性の多様性であるが、子供ができないのは事実。
この性的少数者を否定したのではなく、事実を寄稿したのものにすぎず、これを差別的ととらえる社会はいかがなものか。
また国連女性差別撤廃委員会にわざわざ民族衣装を着て出席する必要があるのだろうか。
厳粛な委員会だからこそ厳粛に対応しなければならない。
チマチョゴリやアイヌの民族衣装を否定する発言ではない。
27日の杉田氏のツイートは「報道等にあります通り、本日、松本総務大臣に辞表を提出いたしました。(中略)応援してくださった皆様には残念な思いをさせてしまい、申し訳ありませんが、また、一国会議員として、皆さんの思いを実現する為、信念を持って精進して参ります」とあった。
信念を貫く杉田氏は最近の政治家が持っていない気質があり天晴である。
杉田氏を擁護する意見が与野党を含め皆無なのは異常な光景だ。
いつから我が国は全体主義になったのだろうか。
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